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コラム

人工芝施工における下地作りと排水対策の重要性

人工芝の施工で重要なポイントが「下地作り」と「排水対策」です。
これらを正しく行うことで、人工芝の耐久性が向上し、メンテナンスの手間を減らすことができます。
では、人工芝の施工における下地作りの手順や排水対策の方法について詳しく解説します。

人工芝の下地作りとは?

人工芝施工の際に下地作りが重要である理由には、以下のような点があります。

下地の整備の必要性

人工芝を敷く前に、床の土台処理をしっかり行うことはとても重要です。
土台がしっかり整備されていないと、芝が凸凹になり、美観が伝わるだけでなく、耐久性も低下します。

芝の平坦さが美観を決める

不均一な下地では、表面がデコボコになりやすく、見栄えが悪くなります。
特に施工面積が大きくなる場合には敷設する場合、均一な下地を整えることが非常に重要です。
下地が整っていないと、使用時の安全性も低下します。
子どもやペットを遊ばせるスペースに人工芝を選んでいる場合は、怪我にも繋がります。

水はけを良くする

人工芝の下地には、雨水や地下水の排水を考慮した基礎設計が必要です。
しっかりと排水対策されていないと、雨水がたまり、芝の劣化やカビの原因になる可能性があります。
水はけが悪いと、人工芝自体の交換が必要になることもあるため、下地の排水対策は必要です。

人工芝下地作りから施工の流れ

人工芝を施工する際前段階の下地作りは、以下のような手順になります。

  1. 下地の施工

    ゴミ、ガレキなどを除き、雑草を抜きます。
    雑草の根は、特に注意して完全に除去します。

  2. 転圧

    ランマー・プレートの機械を持ち込み、しっかり転圧します。
    端はトンボ・タンパーを使い、しっかり端まで転圧します。
    地面に凹凸がある場所は、レーキ・ジョレンを使い、平らにしながら、勾配をつけていきます。

  3. 防草シートの設置

    人工芝は、単体でも雑草が生えてくるのをある程度は防ぎますが、水抜き穴があるので、穴からの光により、光合成を行い雑草が生えてきます。
    雑草が生えると、人工芝の劣化にもつながりますので、防草シートを敷きます。
    釘で固定し、防草シートのつなぎ目は、ガムテープを使います。

  4. 人工芝の設置

    人工芝は、ロール状になっています。
    下地の施工時に場所があれば広げておきます。
    人工芝を設置する際に、雨水桝のフタに人工芝の継ぎ目が重ならないか、どこを基準に設置をスタートするか、配置を決めます。
    設置した人工芝の継目には、専用接着剤を使います。
    人工芝の端部、各継ぎ目にU字ピンを打ち込み、人工芝を固定します。

  5. 転圧!施工が完成!!

    人工芝全体をしっかり転圧し、シワや膨れを除去します。
    特に接着剤を使用した継ぎ目部分は、転圧して密着させます。
    1年中綺麗な緑で、雑草も生えにくく、簡易清掃でお庭維持が出来ます。

対策の重要性

人工芝の下地作りと同様に、排水対策も非常に重要です。
排水対策が不十分だと、人工芝の隙間から水がたまり、劣化を早めてしまうだけでなく、滑りやすく安全面でも問題が起こります。

排水対策の重要性

  • 水はけを確保し劣化を防ぐ

    雨水がたまると人工芝が湿気を帯び、耐久性が低下します。
    湿った人工芝はカビが生えやすく、見た目も悪くなるため、排水は重要です。

  • 安全性の向上

    排水が悪いと、芝が滑りやすくなり、使用時の安全が妨げられます。
    特にスポーツ用途や子供の遊び場に使用する場合には、排水性は安全確保に欠かせません。

  • 芝の変形を防ぐ

    水がたまると芝が変形し、膨張みや陥没が発生することがあります。

人工芝に適した排水対策の方法

人工芝の排水対策としては、以下のような方法が一般的です。

  • 砕石による排水層の形成

    砕石を敷き詰めることで、床に隙間ができ、自然に水が流れる排水層が形成されます。
    排水層の厚みは用途や敷設する場所によって異なりますが、一般的には10cmほどの厚さが推奨されています。

  • 傾斜をつける

    排水を促進するために、基礎に傾斜をつけておくと効果的です。
    通常、床に対して1〜2%の傾斜をつけることで、水が流れやすくなります。
    影響が少なく、水はけの良い人工芝を維持できます。

  • 水はけの良い人工芝専用の下地材を使う

    下地材には、水はけの良い人工芝専用のものを使うことをおすすめします。 「コンクリート材質の砂」です。これは、水はけが良くて固まりやすいため、雨が降っても地面がぐちょぐちょになりにくいという特徴があります。

施工の際に注意すべきポイント

人工芝の基礎と排水対策を行う際には、以下の点に注意が必要です。

人工芝の種類に応じた下地作り

人工芝には、スポーツ用、庭用、屋上用など様々な種類があります。
それぞれの用途や特徴に応じた下地作りが必要であり、耐久性や安全性が確保されるようにしましょう。

気候や土地の状況に合わせる

特に雨の多い地域や水はけの悪い土地では、しっかりとした排水層の形成や排水溝の設置が重要です。

長期的な維持管理も考慮する

下地作りと排水対策が整っていても、経年劣化や外部的余裕により人工芝は少しずつ劣化します。
定期的にメンテナンスを行うことで、美観や安全性を維持することができます。
大規模な敷設の場合には、専門業者による定期点検も検討をおすすめします。

まとめ:人工芝下地作りと排水対策の大切さ

人工芝の敷設は、下地作りと排水対策がしっかりしているかどうかで、人工芝の寿命と美観が大きく左右されます。
日本のように季節ごとの急激な変化が激しい地域では、基礎処理である下地作りと排水対策が人工芝の寿命に大きくかかわってきます。

人工芝の基礎になる下地作りと排水対策にしっかりと手間をかけて施工することで、人工芝の敷設効果を最大限に引き出します

人工芝の設置に関して、DIYをした場合とプロの業者に依頼した場合では、耐久性に大きくさが出てきます。
個人で敷設し数年で交換するのか、プロに施工を依頼し10年~20年と使い続けれる人工芝にしていくのか、大きく耐久性に差が出てしまいます。

人工芝の施工はプロに依頼することをおすすめします。

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