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コラム

人工芝の季節ごとの手入れ方法:美しさを守るために

ご自宅のお庭に人工芝を導入された方、あるいはこれから導入を検討されている方にとって、「一年中青々とした美しい景観を楽しめること」「雑草取りや芝刈りから解放されること」は、何物にも代えがたい魅力でしょう。

しかし、その一方で「本当に何もしなくて良いのだろうか?」「夏の猛暑や冬の霜で、せっかくの人工芝が傷んでしまわないか?」といった不安をお持ちではないでしょうか。特に、お庭での時間を大切にされているご夫婦にとって、その美観が損なわれることは避けたいものです。

結論から申し上げますと、人工芝は天然芝に比べて圧倒的にメンテナンスフリーですが、「美しさを長期間維持するため」には、いくつかの簡単な「季節ごとのお手入れ」が効果的です。

この記事では、プロの視点から、人工芝の美観と機能性を守るための「季節別のお手入れ方法」を詳しく解説します。特別な道具はほとんど必要なく、手間も最小限です。四季折々の変化に対応した簡単なケアで、いつまでもお庭を美しく保ちましょう。

なぜ人工芝にも手入れが必要なのか?

「メンテナンスフリー」という言葉が先行しがちな人工芝ですが、屋外に設置されている以上、自然環境の影響を受けます。お手入れを怠ると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 景観の悪化

    • 人工芝本体の費用
    • ホコリや土、落ち葉が溜まり、人工芝が汚れて見える。
    • 人の歩行や物の重みで芝葉(パイル)が寝てしまい、ふかふか感が失われる。
  • 機能性の低下

    • ゴミが排水穴を塞ぎ、水はけが悪くなる。
    • 落ち葉や土が堆積すると、そこから雑草が生えやすくなる(※)。
  • 衛生面の問題

    • 食べこぼしやペットの排泄物を放置すると、臭いやカビの原因となる。

(※)適切な防草シートと施工がされていれば、人工芝自体を突き破って雑草が生えることは稀ですが、端の隙間や排水穴に飛んできた種子が根付くことはあります。

これらは、ほんの少しの手間をかけるだけで防げることばかりです。高価な初期費用をかけて導入した人工芝です。その価値を最大限に長持ちさせるためにも、基本的なお手入れ方法を知っておきましょう。

日常のお手入れと季節別ケアの基本

季節別のケアをご紹介する前に、すべて(または多く)の季節で共通する「基本のお手入れ」をご紹介します。

基本の「掃き掃除」(月1〜2回)

最も基本的なメンテナンスです。人工芝の表面には、砂埃、土、落ち葉、小さなゴミなどが溜まります。

  • 道具:竹ぼうき、または先の硬すぎないプラスチック製のほうき。
  • 方法:芝葉(パイル)を傷つけないよう、優しく掃き出します。芝葉の向きと逆方向に掃くと、寝てしまった芝葉を起こす効果も期待できます。

ポイント:ブロワー(送風機)も有効

広いお庭の場合、落ち葉やゴミを風で吹き飛ばす「ブロワー」があると非常に効率的です。ホームセンターなどで手軽に入手できます。

基本の「ブラッシング」(2〜3ヶ月に1回)

人工芝の上を歩いたり、重いものを置いたりすると、芝葉は徐々に寝てしまいます。

  • 道具:デッキブラシ(プラスチック製推奨。金属製は芝を傷めるためNG)
  • 方法:芝葉の向きと逆方向にブラシをかけ、寝てしまった芝葉を起こします。これにより、ふかふかとしたクッション性が回復し、見た目も美しくなります。

気になる「汚れ」の対処法

飲み物や食べ物をこぼしてしまった場合や、ペットが汚してしまった場合の対処法です。

汚れの種類 対処法
泥はね・土汚れ まずは乾燥させます。
乾いた土をほうきやブラシで払い落とします。
ジュース・コーヒーなど 固く絞った雑巾で叩くように拭き取ります。
落ちにくい場合は、その部分に水をかけて洗い流します。
ペットの排泄物 固形物を取り除いた後、水でしっかりと洗い流します。
臭いが気になる場合は、ペット用の消臭スプレー(※)を使用するか、
水で薄めた中性洗剤で拭き取り、その後水拭きします。
油性の汚れ
(油、マジック等)
水で薄めた中性洗剤を雑巾に含ませ、
叩くようにして汚れを浮かせます。
その後、洗剤が残らないよう水拭きを繰り返します。

(※)消臭スプレーや洗剤を使用する際は、人工芝や防草シートを傷めない成分か確認し、目立たない場所で試してからご使用ください。

【本題】人工芝の季節別お手入れ方法

ここからは、ペルソナの方が特に気にされている「夏」と「冬」を含め、四季ごとのお手入れポイントを解説します。

春(3月〜5月):花粉・黄砂・雑草対策

穏やかな気候の春ですが、見えない敵「花粉」と「黄砂」が飛来します。

花粉・黄砂・土埃の除去

悩み

芝生がなんとなく白っぽく、粉っぽくなる。

お手入れ

  1. まず、ほうきやブロワーで表面の大きなゴミや砂埃を取り除きます。
  2. 水はけの良い人工芝であれば、シャワーホースなどで全体に水をまき、汚れを洗い流すのが最も手軽です。
  3. 水をまいた後は、芝葉を起こすようにブラッシングするとより効果的です。

雑草の「芽」を摘む

悩み

冬を越した雑草が、人工芝の端や隙間から顔を出す。

お手入れ

雑草は小さいうちに抜き取るのが鉄則です。根が深くなる前に、見つけ次第、手で抜き取ってください。この時期に処理しておくことで、夏の雑草の繁茂を大幅に抑えることができます。

夏(6月〜8月):高温・雑草・プール対策

ご心配の多い「夏」のシーズンです。特に高温対策がポイントです。

高温対策

悩み

夏の直射日光で、人工芝の表面が熱くならないか心配。

お手入れ

人工芝はプラスチック(主にポリエチレン)でできているため、直射日光が当たり続けると表面温度は天然芝より高くなります。
対策は「打ち水」です。
お庭に出る前や、お子様・ペットが遊ぶ前に、ホースでサッと水をまいてください。気化熱によって、表面温度が下がります。
人工芝自体が熱で溶けたり、変形したりすることは(品質が低くない限り)稀ですが、火傷防止のために「打ち水」を習慣づけましょう。

雑草対策

悩み

梅雨を経て、雑草が一気に成長する。

お手入れ

春同様、見つけ次第、小さいうちに抜き取ります。除草剤の使用は、人工芝の裏地(基布)や防草シートを傷める可能性があるため、原則として推奨しません。手で抜くのが最も安全です。

家庭用プール使用後のケア

悩み

プールを置いた場所の芝葉が寝てしまう。塩素が心配。

お手入れ

  1. プールを片付けたら、まずは寝てしまった芝葉をブラッシングで起こします。
  2. 水道水に含まれる程度の塩素で人工芝が変色することは稀ですが、プールの消毒剤などを使用した場合は、念のためその周辺を水で軽く洗い流しておくと安心です。

秋(9月〜11月):落ち葉・台風対策

過ごしやすい反面、落ち葉が最も多くなる季節です。

落ち葉の徹底除去

悩み

落ち葉を放置すると、見た目が悪い。

お手入れ

秋のメンテナンスは「落ち葉拾い」に尽きます。落ち葉を放置すると、見た目が悪いだけでなく、水分を含んで腐敗し、カビやコケの原因、虫の住処になります。
また、落ち葉が堆積して土のようになると、そこに雑草の種が飛来して根付いてしまいます。
竹ぼうきやブロワーで、こまめに取り除くことを強く推奨します。

台風通過後のチェック

悩み

強風でゴミが飛んできたり、人工芝がめくれたりしないか。

お手入れ

台風通過後は、大きな枝やゴミが飛散していないかチェックします。もし人工芝の「めくれ」や「浮き」を発見した場合は、無理に自分で直そうとせず、施工業者にご相談ください。

冬(12月〜2月):霜・積雪対策

ペルソナの方がもう一つ心配されている「冬」の対策です。

霜対策

悩み

霜が降りて、人工芝が傷まないか心配。

お手入れ

最も重要なことは「霜が降りて凍っている時に、上を歩かない」ことです。
芝葉が凍って硬くなっている状態で上から強い力を加えると、芝葉が折れたり、切れたりする原因になります。
基本的には、自然に溶けるのを待つだけで問題ありません。急いで溶かそうと「お湯」をかけるのは、急激な温度変化で芝を傷める可能性があるため、おやめください。

積雪対策

悩み

雪が積もった場合、どうすればよいか。

お手入れ

雪の重みで芝葉が寝てしまいますが、品質の高い人工芝であれば、雪が溶けた後にブラッシングすれば回復します。
雪かきをする場合は、金属製のスコップは絶対に使用しないでください。人工芝そのものを引き裂いてしまう恐れがあります。
雪かきが必要な場合は、プラスチック製のスコップを使い、芝葉を直接削らないよう、表面の雪を数センチ残すイメージで優しく除去してください。

季節別お手入れ方法 サマリー

PCでもスマートフォンでも見やすいよう、季節ごとのポイントを表にまとめます。

季節 主な課題 お手入れのポイント
花粉、黄砂、土埃
雑草の芽
  • 水やり(洗い流し)
  • こまめな「芽」のうちの草むしり
表面の高温化
雑草の成長
プールの塩素
  • 「打ち水」による温度冷却
  • こまめな草むしり
  • プール使用後の水洗いとブラッシング
落ち葉の堆積
台風後の飛来物
  • 腐敗する前の「こまめな落ち葉掃き」(最重要)
  • 台風通過後の点検
霜による凍結
積雪
  • 凍結時は「歩かない」(自然解凍を待つ)
  • お湯はかけない
  • 雪かきは「プラスチック製スコップ」で優しく

弊社「トランスレーション」の施工事例

弊社では、高品質な人工芝の施工を数多く手がけております。適切な施工と、今回ご紹介したような簡単なメンテナンスで、何年経っても美しい景観を維持されているお客様がたくさんいらっしゃいます。

よくあるご質問(Q&A)

Q. やはりメンテナンスが手間に感じてしまいます…

A. 確かに「ゼロ」ではありませんが、天然芝のお手入れ(芝刈り、雑草取り、施肥、水やり、病害虫対策…)と比較すれば、その手間は10分の1以下と言えるでしょう。
今回ご紹介したお手入れも、すべてを完璧に行う必要はありません。「落ち葉が目立ってきたら掃く」「芝葉が寝てきたら起こす」という基本的なことだけでも、美しさは格段に長持ちします。

Q. お手入れをしても、芝葉が元に戻らなくなってきました。

A. 人工芝にも耐用年数(一般的に7〜10年)があります。また、設置されている環境(日照時間、歩行頻度)によっても劣化の速度は異なります。
ブラッシングしても芝葉が起き上がらない、芝葉が抜けてきた、破れてしまったという場合は、耐用年数が近づいているサインかもしれません。
部分的な補修が可能な場合もありますので、まずは専門業者にご相談ください。

美しいお庭の鍵は「施工品質」と「日々の少しの手間」

人工芝の美しさを四季を通じて守るためには、今回ご紹介した「季節ごとのお手入れ」が非常に有効です。

しかし、大前提として、その手入れの「しやすさ」や「耐久性」は、実は最初の「施工品質」で大きく左右されるという事実をご存知でしょうか。

  • 適切な下地作り(水はけが悪いと、汚れが溜まりやすくカビの原因に)
  • 高品質な防草シートの設置(雑草対策の手間を最小限に)
  • 継ぎ目のない美しい施工(隙間から雑草が生えたり、めくれたりするのを防ぐ)

これらが不十分な場合、いくらお手入れを頑張っても、雑草が生えたり、水はけが悪かったり、芝がすぐに寝てしまったりと、トラブルが絶えません。

弊社「トランスレーション」は、人工芝の販売・施工・メンテナンスの専門業者です。

下地作りから徹底的にこだわり、お客様のお庭の環境(日当たり、水はけ、ご家族構成)に合わせた最適な人工芝と施工プランをご提案いたします。

「これから人工芝を導入したいが、施工が心配」
「今ある人工芝の手入れ方法がわからない」
「他社で施工したが、どうも調子が悪い」

など、人工芝に関するお悩みやご相談がございましたら、どんな些細なことでも結構です。

まずは無料のお見積もり・現地調査から、お気軽にお問い合わせください。

プロの目で、お客様の理想のお庭づくりをサポートいたします。

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